日進堂書店

創業明治四十三年
本と美濃手漉き和紙の店

美濃和紙について

 和紙は、パルプを元にして作る洋紙と違い、「楮(コウゾ)」「三椏(ミツマタ)」「雁皮(ガンピ)」という木の皮の繊維を材料にして作る紙のことを言います。

 美濃市では「美濃紙」という和紙を平安末期から鎌倉時代初期の約1300年前の「美濃の国」からつくられていたと伝えられています。

  良質の「楮」が多く取れ、工程上必要な水も清流長良川とその源流があり、漉きムラのない技術伝統が、上質の和紙を作りました。中世の時代には、京都の貴族や僧侶たちの手紙や記録の中に美濃の紙の名が度々登場するそうです。

  大化の改新のころには、戸籍用紙や写経など大事な記録に多く使用されました。現在の美濃市大矢田に紙市が成立し、商人の手で中央市場に運ばれ、美濃和紙はさらに発展しました。

  現在では、機械による紙製造に押されて、手漉きで紙漉きをされているのは、20数件になってしまいました。しかし伝統を残そうと、伝統保存、継承をしようと地元を上げて取り組んでいます。

 美濃和紙の里会館 ・・・美濃市内にあります。紙漉きの体験が出来ます。

 日本文化いろは辞典「美濃和紙」 ・・・日本の伝統技術として美濃和紙の解説があります。

 岐阜県紙業連合会 ・・・美濃和紙ができるまで、製造工程が写真入りで解説されています。

 美濃和紙あかりアート展 ・・・毎年秋に開催される和紙をつかったあかりアート展。
  街全体が会場となり、開催時は幻想的な雰囲気に包まれます。

 

美濃市について

 美濃市(みのし)は、岐阜県、中濃地方の中央に位置します。美濃和紙の産地として有名で、市街地はうだつのあがる町並みとして平成11年5月31日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。近年観光地として多くの観光客が訪れます。

歴史
  関が原合戦(1600年)の功により徳川家康からこの地を拝領した近森長近が長良川畔に小倉山城を築城、上有知藩(2万石)を立藩。城下町の建設に尽力、長良川に上有知湊(こうずちみなと)を開いて経済の発展を目指し、船運による物資集散の拠点として和紙を中心に経済活動が続き商業都市として繁栄していく。
  明治44年(1911年)それまでの地名「上有知(こうずち)町 」は、美濃紙にちなんで「美濃町」と改名される。
  昭和29年(1954年)1町6村が合併して美濃市が成立し、現在に至る。

その他
本美濃紙保存会(国の無形文化財)
水琴窟(日本の音風景100選)
鹿苑寺地蔵堂・六角堂(美濃市最古の建造物、国の重要文化財)
美濃橋(国の重要文化財) トップページの写真が美濃橋です。
うだつの町並み(重要伝統的建造物群保存地区)
流しにわか(国指定選択無形民俗文化財)
小倉山城跡(飛騨・美濃さくら33選)  美濃まつり(4月)
大矢田もみじ谷(飛騨・美濃紅葉33選)  大矢田ひんここまつり(4月、11月)
中日花火大会(8月)
あかりアート展(10月)
野口五郎(歌手)の出身地
国際自転車ロードレース「ツアーオブジャパン」美濃ステージ開催

 

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